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成績の公表は本当に必要?

2013.12.02

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小学6年と中学3年を対象にした、
全国学力テストの学校別の成績の公表が、
どうやら解禁になるようです。

今までは学校単位であれば、
可能だったそうですが、
これからは学校が拒否しても、
各市町村の教育委員会の判断で
公表ができるようになるそうです。

教育現場や保護者の中には、
「学校の序列化や過度の競争につながる」
という反対の声も根強いようで、
学校の順位付けに関しては、
禁止をしているようです。

学力テストの結果を公表すべきかどうかは、
以前から全国的に賛否が分かれていますが、
日本経済は資本主義で、
「企業の序列化と過度の競争」を、
容認している社会です。
そう考えると、反対派の、
「学校の序列化や過度の競争につながる」
という理由は矛盾した意見に聞こえます。

 

文部科学省は今回の発表で、

「成績公表は情報公開として、

客観的に見せることは必要だ」

とコメントしています。

 

成績の公表は本当に必要なのでしょうか?


公表によるメリットとデメリット

公表することによるメリットは、

大きく次の3点があります。

 

■第一のメリットは、

自分たちの成績を、

客観的に知ることができることです。

 

■第二のメリットは、

相対的な自分の位置が分かるので、

競争心理を煽ることによって、

モチベーション向上が見込めます。

 

■第三のメリットは、

良い成績を上げている学校が分かるので、
その取組みを比較し、

良い部分を学んで成長できることです。

 

しかし、大きなデメリットもあります。

 

■それは過度な競争に陥り、

モチベーションが上がるどころか、

かえって、モチベーションが下がり、

過度のプレッシャーで潰れる

生徒が出る可能性もあります。

 

■また成績を上げることが、

目的になってしまって、

テスト対策の授業に偏る

学校が出てくるかもしれません。

 

■さらに優秀な学校には、

人気と共に学生が集中し、

地域格差が生まれるかもしれません。

 

 

実は素質論コンサルティングの現場でも、

よく似たご相談を受けることがあります。

それは営業成績の公表のことです。


営業成績を競争させる効果とリスク

営業成績の公表についても、

前述した学力テストの公表と、

同じメリットとデメリットが

当てはまります。

 

営業成績の底上げを狙って、

営業成績を張り出した結果、

モチベーションが低下したり、

辞めるスタッフが出てしまうことは、

よく起こることです。

 

営業成績を公表した時の感じ方は、

素質によって大きな違いがあります。


例えば、919や125のような、

負けず嫌いな性格を持つ素質だと、
成績を公表することによって、
モチベーションが上がる可能性が高いですが、
100や789のような、
成績を公開されることが、

プレッシャーを感じる素質の場合、
精神的に追い詰める事になり、
モチベーションが上がるどころか、
過度のストレスで潰れてしまいます。

 

公表によって受けるマイナスの影響を打ち消し、

メリットを最大限引き出す方法はないのでしょうか?

 


何のために公表するのか?

デメリットをなくすには、

マイナスの影響を受ける素質を、

いかにケアするかがポイントです。

 

そのために成績を公表する目的を

明確にすることが重要になります。

 

公表する事がプレッシャーになるのは、

成績を上げられなかった時に、

自分の評価が下がることを怖れるからです。

 

だから、成績を公表する目的は、

個人の評価や格付けをすることではなく、

情報を共有して全体の成績の底上げとして、

マイナスの影響を受ける素質のスタッフに対し、

そのことを丁寧に説明する必要があります。

 

そうすることによって、
モチベーションアップも期待でき、

全体の営業成績の底上げにもつながります。


間違っても、過度な競争に追い込むための、
成績公表にならないようにしたいものです。


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